今までの記事に何度も出てきたALTERMUNDIALISMOアルテルムンディアリスモというスペイン語。日本語で『もう一つの世界主義』と訳されオルター思想とも呼ばれるものです。この言葉が意味するものはなんでしょう。

Universitat Politècnica de Catalunyaカタルーニャ工科大学のPortal Sostenibilidadというサイトに、とても完結に定義されていたので、それを参考に簡単にまとめてみました。

アルテルムンディアリスモの概念と意味

アルテルムンディアリスモという概念は、新自由主義グローバリゼーションに反対する政治及び社会的な姿勢の一つを示し、この名前は世界社会フォーラムのスローガンである『Otro mundo es posible(もう一つの世界は可能だ)』 という表現と深い関わりがある。

アンチ・グローバリゼーションやオルター・グローバリゼーションといった概念は、アルテルムンディアリスモと同意義とみなされており、その違いは概念的なものに過ぎない。

アルテルムンディアリスモが目的としているのは、経済のグローバリゼーションの過程とそれによって押し付けられる社会モデルに対して、積極的に代替案を明示することだ。アルテルムンディアリスモの社会運動が異議を唱えているものは、グローバリゼーションのメカニズムとそれが引き起こす効果だけではない。新自由主義的な立場を取ることで各国政府や社会運動そのものが実施する政治アジェンダが、新自由主義グリーバリゼーションと同じ効果を持つようなる。こうしたメカニズムやその効果に対しても異議を唱えているのだ。

アルテルムンディアリスモという概念には、次のような政治及び社会的概念が含まれる。

  • 生存権、そして全ての人類が尊厳ある生活を送る環境を得る権利
  • 平和に対する権利
  • 環境保護に対する権利
  • 経済的貧困に対する拒否
  • 資本主義的経済システムに対する拒否
  • 文化的表現と創造性に対する権利
  • 市町村、地方、世界といた各レベルにおいて民主主義的に社会に参加に対する権利

アルテルムンディアリスモの基礎は、地域的かつ世界的なレベルで行動する社会運動に参加する一般の人々にある。中でも、実践に基づいて知識と経験を集めていくこと、グローバリゼーションの過程にさらされる中で、社会が蓄積してきた知識を評正当に評価して未来に役立たせることを、基本としている。

モンセラット・モラ・フェルナンデス  ( カタルーニャ工科大学教授)原文はこちらです。

ラモンがインタビューで指摘していた(こちらを参照ください)ように、このアルテルムンディアリスモを作り出したのが彼の盟友でジャーナリスト、Las Andaduras del Cheのプロローグを書いたIgnacio Ramonetイグナシオ・ラモネです。

もう少し深くアルテルムンディアリスモを知りたいという方は、是非ともル・モンド・ディプロマティク日本語・電子版に掲載されている彼の講演に基づいた記事『ヨーロッパにおける「もう一つの世界主義」運動』を読んでみてください。

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