Fira per la Terraに行ったときのこと。凱旋門の下で人を待っていると、「君や僕のように普通の人のためのデモを企画しているんだ。」と声をかけられました。金融システムに異議を唱えるという主旨に興味を引かれたので、説明を聞いてみることに。そのうちに、持っていたノートで「Democracia Real YA! 5月15日18時カタルーニャ広場」と即席のチラシを作ってくれました。詳細はネットでわかるというので、帰宅後早速調べてみると…。

Democracia Real YA!(真の民主主義を今すぐに!)

Manifestoーマニフェスト

私たちはどこにでもいる普通の人だ。君のように。勉強のため、仕事のため、もしくは仕事を探すために、毎朝起きる人。家族や友達がいる人。生きるために、私たちをとりまくものにより良い未来を与えるために、毎日懸命に働く人。

私たちの中には、革新的な人もいれば、保守的な人もいる。信仰がある人もいれば、無信仰の人も。明確なイデオロギーを持った人もいれば、これといったポリシーがない人も。でも、私たちはみな、周りに見える政治、経済、社会のパノラマを懸念し、憤慨している。政治家、企業家、銀行家たちの腐敗にも。一般市民の無防備さにも。

この状況に私たちはみな日々傷ついている。でも、もし私たちがみな団結したら、状況を変えることができるだろう。行動する時なのだ。全員でよりよい社会を築く時なのだ。そのために、私たちは以下のことを断固として主張する。

  • あらゆる進歩した社会における優先事項は、平等であること、進歩、連帯、文化への自由なアクセス、環境に優しい持続性と発展、福祉と人々の幸福でなければならない。
  • こうした社会において広く行き渡るべき基本的権利がある。つまり、住居、仕事、文化、健康、教育、政治的参加、自由な自己発展を手にする権利、そして健康的で幸福な生活に必要なものを消費する権利だ。
  • 私たちの現在の経済と統治のシステムは、こうした優先事項に対処しておらず、人類の進歩に対する障害となっている。
  • 民主主義(democracia)は人民(pueblo)から始まった(demos=pueblo/人民; cracia=gobierno/政府)。だからこそ、政府は人民のものでなければならない。しかしながら、この国において政治に携わる人々の大部分は、私たちの声に耳を貸そうとすらしない。彼らの職務は、市民が直接的な手続きで政治参加できるようにしながら、社会の大部分を占める人々のための最大利益を追求して、政治機関に私たちの声を届けることでなければならない。巨大な経済的権力の声だけを受け入れて、PPSOE(訳注/スペインの2大政党PPとPSOEを指す)という不動の略号に率いられた政党官僚主義独裁を通じて権力にしがみつき、私たちの費用で富み繁栄することではないのだ。
  • 権力に対する飽くなき欲望、そして権力がごく少数の手に独占されると、不公平やいらだち、不公正が生まれる。そこから導かれる暴力を私たちは拒否する。現行の陳腐で反自然的な経済モデルが、社会のメカニズムをスパイラルの中に閉じ込めている。このスパイラルは、ごく少数を富ませ、残りの大多数の人々を貧困へと向かわせながら、自分自身を消費し尽くす。崩壊に至るまで。
  • このシステムの意思と目的は金銭を集めることで、それが社会の効果や福祉に優先する。そして、資源を無駄に使い、地球を破壊し、失業と不幸な消費者を生み出している。
  • 私たち市民は、少数派を富ませるために造られた機械の歯車の一部を構成している。彼らは私たちの苦境など知らない。私たちは無名だが、この機械は私たちなしでは存在しない。つまり私たちが世界を動かしているのだ。
  • 私たちが社会として、決して大多数の利益にならない抽象的な経済収益性に、私たちの未来を託さないこと学べば、私たち全員を苦しめている弊害や欠乏を排除することができるだろう。
  • 倫理的革命が必要なのだ。私たちはお金を人間の上に置いてしまった。しかし、私たちがお金を支配するようにしなければならないのだ。私たちは人間であって、市場の商品ではない。私とは、私が買うもののことではないし、買う動機のことでも、誰から買うかということでもない。

こうしたことすべてに、私は憤慨している。

自分にそれを変えることができると、私は信じている。

自分がその助けになると、私は信じている。

私たちが団結すればできることを、私はわかっている。

私たちと外に出よう。君の権利だ。

…そして5月15日、私はカタルーニャ広場へ向かいました。

15 de mayo: ¡toma la calle!(5月15日、通りを占拠しろ!)

6時過ぎに広場に到着するとすでにたくさん人が集まっていました。

「私たち失業者はすでに500万人だ。仕事を要求する!」スペインの失業率は約20パーセント。深刻な問題です。

共和国派の旗を持った若者の姿もちらほら。

2組のパーカッションのグループがバトゥカでデモを盛り上げます。

演説をする『平和と正義』代表Arcadi Oliveresアルカディ・オリベレス。元々はネット上で始まった若者を中心とする動きでしたが、デモには幅広い年齢層の人々が参加し、支援を表明する知識人も多くいました。『私たちは政治家と銀行家の手中にある商品ではない』

海に続く大通りVia Laetanaが人で埋め尽くされました。

デモの歩みに合せて沿道にある建物から垂れ幕が降りる仕掛け。

終点のシウタデリャ公園にたどり着いたときには、すでに9時を回っていました。暴力や破壊行為、警察とのもめ事も一切なく、和やかな雰囲気のままデモ終了。

バルセロナのデモ参加者数は主催者側の発表で15千人、警察側の発表では6000人となっていましたが、現場にいた感じでは1万以上はいたように思えました。スペイン全土では25千人を集めたマドリッドを筆頭に60以上の街で約13万人が参加したそうです。スペインの通りから再び、より良い世界を目指す動きが始まっています。

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