約10年前のこと。私はバルセロナにいて、アンチ・グローバリゼーション運動を目の当たりにしていたにもかかわらず、マスメディアのバイアスのかかった報道に引きづられ、行動している人たちの声に直接耳を傾けなかったために、その本質を見極めることができませんでした。今回は動きの始まりに居合わすことができたので、今後の経過を自分の目で見て、動きの中にいる人々の声をこのブログの中で日本語にしていこうと思っています。

22日の日曜日に選挙を控えた現在、スペイン各都市の主要な広場では人々が抗議のためにキャンプを張っています。

最多の人数を集めるのがマドリッドのソル広場。選挙委員会がキャンプを禁じても、人々が立ち去る様子はありませんでした。

今回の抗議行動のきっかけとなった5月15に行われたデモ、いわゆる15Mについては、前回の記事で紹介しました。そもそもDemocracia real YAとはなんでしょうか? サイトからの彼らの言葉で紹介します。

Quiénes Somosー私たちについて

この市民による政党とは無関係の呼びかけは、“Plataforma de coordinación de grupos pro-movilización ciudadana”と名づけられたざっくばらんな議論を行うグループを通じて、インターネットとソーシャルネットワーク上での盛り上がりから出てきたものだ。この組織の唯一の目的は、共同行動の準備とコーディネートに参加したいと考える人々の間で開かれた議論を促すことだった。

参加者はさまざまな立場の市民で、現在の政治と経済のシステムに不満を持っている。個人として活動している人もいれば、市民グループ、フォーラム、ブログ、サイト、ソーシャルネットワークに参加している人もいる。

この組織は、関連する個人、グループ、組織として、いかなるタイプの暴力、破壊行為、人種差別、同性愛者差別、外国人排斥を組織、促進、容認しないことを、私たちは強調しておく。これは平和的な運動なのだ。

暴力や破壊行為を用いることは不快や対立を起こすだけであって、この一つの提案という目的を達成するための、なんの手助けにもならないと私たちは考える。

目的を達するための道は平和的な行動によって前進するもので、それはいかなる場合も市民的な不服従である。だからこそ、この組織は暴力行為を拒絶することを明確に宣言する。

こうして生まれた組織が、一つ目の行動として選んだのが大規模なデモでした。そしてデモの呼びかけが始まります。

Inicioーはじまり

私たちは失業者、低賃金労働者、下請け作業員、プレカリアート、若者である。私たちは変化と人並みの未来を求めている。私たちは反社会的な改革や失業においこまれること、この危機を誘発した銀行がローン金利を上げたり、私たちの住宅を自分のものにしたりすること、そして権力者たちの利益のために自由を制限する法律を私たち押し付けることにうんざりしている。私たちがプレカリアートという状況にあるのは、政治と経済の権力者たちのせいであることを訴え、進路を変えることを要求する。

私たちはこの組織を通じて、さまざまな方法で現状を変えようとしているすべての組織、グループ、市民運動の間で包括的な共同行動のコーディネートを支援したい。

私たちは、『真の民主主義を今すぐに!私たちは政治家や銀行家の手中にある商品ではない』というスローガンの下で、5月15日18時通りに出ることを市民である全ての人々に呼びかける。一つの声として耳に届くように、私たちは排他的な政治的なシンボルはなしに平和的な方法で加わる気になってもらいたい。

こうして署名とデモへの参加が呼びかけられて、スペイン各地でデモが組織されました。そしてデモ翌日の16日に、デモの参加者の一部が再び人々が集まり、話し合いの結果選挙当日の22日まで広場でキャンプを行うことが決まります。そして、FaceBook上のSpanish RevolutionとサイトToma La Plazaのというキャンプ運営組織が生まれました。ここから、都市ごとに組織が生まれ、例えばバルセロナの場合は、AcampadaBCN現在のカタルーニャ広場のキャンプを運営しています。

スペインの一部マスコミの中にも誤解があるようなのですが、デモを組織したDemocracia Real YAはキャンプに対する支援は表明しているものの、実際にキャンプを組織しているのはデモから派生した新たな自主組織だということがポイントです。動きは確実に広がりを見せて、『Yes We Camp!』のフレーズとともに、ついにはイタリア、英国、ポルトガルといったヨーロッパ各国の都市にも波及しています。

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