今回から新たなカテゴリー「Spanish Revolution」として、経過を追って行きたいと思います。

昨日の地方統一選挙の結果はスペイン全土で国民党PPの圧勝でした。カタルーニャではカタルーニャ主義政党CIUが勝利。バルセロナ市でも社会党PSOEは議席を大幅に減らし、32年ぶりに第一党の座を明け渡すことになりました。

一方、カタルーニャ広場では本日も、講演、コンサート、子供向けワークショップなどさまざまな活動が行われました。選挙が終わっても、Acampada BCNのキャンプは終わりません。なぜなら、彼らのNOは政権政党PSOEだけに向けられたものではなく、スペインの野党PPにも、カタルーニャの第二党CIUにも同様に向けられていたからです。

前回の記事の終わりに触れたように、彼らは大きな政党が交替で政権を担当する現行の制度そのものに、NOをつきつけているのです。この予測できた政権交替に正当性を与えないために、立ち上がったとも言えるでしょう。現時点では日曜日までキャンプの継続が決まっています。

さて、この広場でのキャンプは、こちらの記事のように日本ではデモと報道されているようですが、実際に見てみるとちょっと様子が違います。 

タイムテーブル (キャンプ期間中毎日)

19:00h – 作業委員会

19:30h – 全体会議の準備と調整

21:00h –Cacerolada(鍋やフライパンを叩いて抗議)

22:30h – 全体会議

いうスケジュールを見みるとわかるように、抗議のための時間はあるものの、最も重要なのは誰もが自由に発言し、その後の方針を決定する全体会議です。つまり、「みんなで自由に意見を交換して話し合う」ことが、キャンプの目的なのです。だからこそ、広場に来られない人も議論に参加できるように、公式サイト上には議論の場FORUMが開設されています。

ちなみに、Caceroladaの参加者はこんな風に準備してきます。

こうして広場での話し合いが続けられて丸一週間。15Mのデモ参加者の有志が始めたキャンプは、こんなに立派な組織に育ちました。

公式サイトより)

さらには、現在ではバルセロナ市内の各地域に支部のようなものが形成され、地域ごとの話し合いも同時に進められています。こうしたものが全て、広場から生まれているのです。それを象徴するようにAcampada BCNのシンボルは、カタルーニャ広場を抽象化したものとなっています。

この一週間何度かキャンプを見にいってみて、彼らが自分たちの場所として広場を選んだ理由がなんとなくわかってきました。第一に、街の中心の一等地にあるので、わざわざ足を運ぶ人だけでなく、たまたま通りかかる人が大勢いる。第二に、完全に開いた空間だからこそ人は気軽に立ち寄れる。

ちょっと様子を見に入って、面白そうならそこで足を止めればいいし、つまらなかったらそのまま通り抜けて反対側の出口から出ればいいんですから。同じように人が集まることのできる公共空間の公園は、たいてい街の中心から少し離れたところにあるし、柵に囲まれていて門からしか入れないから、こうはいかないですよね。

というわけで、現在スペインでは各地の広場が、より民主的な21世紀の民主主義を模索する舞台となっているのです。

広告