一夜明けて、いよいよ決戦の6月15日には、朝の7時から公園の門の前に人々が集結します。その目的は議員が議事堂に入るのを阻止すること。つまり、議員が議事堂に入れなければ議決を取るのは不可能というわけ。ここから、前日の夜からカタルーニャ州の議事堂があるシウタデリャ公園内キャンプを貼るという戦術が生まれました。

一方、州政府が送り込んだ州警察の任務は議員が抗議行動の妨害を受けずに議事堂に入れるようにすること。4oo人の州警察機動隊が非常線を張って、議員が公園に入る手助けをしました。

こうして、怒れる人々と州警察が直接対決が再現され、またもや州警察が強権を発動する騒ぎとなったのです。ちなみに、ヘリコプターで議事堂入りしたのは州大統領のアルトゥロ・マス。

今回がカタルーニャ広場の場合と異なっていたのは、映像の中に暴力行為を行う抗議参加者の姿が映っており、抗議参加者の一部が暴徒化したために州警察が応じて衝突となったと報道されたことでした。

「平和主義を忘れた怒れる人々」。抗議活動は暴力を容認した瞬間から、急激に人々の支持を失っていくのが通例です。約10年前のアンチ・グローバリゼーション運動も平和的な抗議活動だったものの、暴徒化した抗議活動の映像がマスメディアに流れたことによって大きなイメージダウンを被りました。また同じことが繰り返されるのかと思いきや、この10年で情報発信の方法がすっかり変化したことを思い知らされる展開に。

すぐさま、怒れる人々が反撃開始。現場にいた抗議参加者によって撮影された映像がYoutubeにアップされると、Twitterを通じてあっという間に拡散し、翌日には20万に迫る再生回数が記録されました。それが『暴力的なのは誰か?変装した州警察が警察の攻撃を誘発した』というタイトルのこの映像です。

抗議参加者から州警察を暴力行為で挑発したとして避難されるグループ。他の抗議者から離れて固まっているこのグループが、最後には州警察の護衛で現場を後にするまでが記録されています。同時にこのグループが州警察の車の前にいる写真もTwitter上で拡散されました。

(写真はこちらのサイトから)

そして、抗議活動の中心にいたAcampada BCNも素早く対応して、今回の抗議行動に関する見解が記した声明をマスコミ宛に送ります。

暴力的な挑発行為を行ったのは変装した警官だという内容の彼ら声明が、夕方には新聞社などのサイトからPDFでダウンロードできるようになっていました。

こうして「暴力的なのは誰か?」の審判は、情報の受け手に委ねられることになったのです。

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