シウタデリャ公園キャンプ(14-J)議会を阻止しろ(15-J)に続く6月19日のデモ(19-J)は、5月15日に続く2回目のデモとしてDRYが呼びかけたものでした。

¡Democracia Real YA!  Europa para los ciudadanos y no para los mercados: No somos mercancía en manos de políticos y banqueros

今すぐに真の民主主義を!ヨーロッパは民衆のためのものであって、市場のためのものではない。私たちは政治家と銀行家の手中にある商品ではないのだ

DRYバルセロナが作成したフライヤーが象徴しているように、このデモはユーロ協定への反対を表明するもので、ヨーロッパ全土に呼びかけらました。さて、ユーロ協定とはなんでしょう。DRY公式サイトにある資料から抜粋しました。

『ユーロ協定』が提案すること

  • EUの安定と成長についての合意に関する措置を、憲法に含める、組織法の枠組みで法律を制定するなど、拘束力を持つ形で各国の国内法体制の中に組み込む
  • IMF(国際通貨基金)や欧州中央銀行(ECB)の意見が影響力を持つ新組織欧州金融ファシリティ(FESF)の決定や意見に、経済に関する各国の決定が従属させられる。こうした機関はどれも欧州の市民が投票で選んだものではない。
  • 5年間に渡ってスペインは前述のFESFの資金として年間23億8000万ユーロ(約2800億円)を分担しなければならない。
  • 年金と社会保険における社会費削減のための措置として年金の凍結(物価が上昇しても年金は据え置きのため、年金受給者は貧しくなる)、寿命の延びに合せて年金受給開始年齢を遅らせる(69歳まで働くことになる)、社会保険における給付を削減する。
  • 公的資金の金融機関への投入を続け、を貸付けや不動産のバブルによって生じた穴を市民への課税で埋める。にもかかわらず、この合意の中には失業、税務上の不正、タックスヘイブンに対する対策や銀行や大企業の幹部の報酬を押さえる措置などについて触れている個所は一つもない。
  • 市民への直接税及び間接税を増加し、法人税については欧州内共通で一度支払えば済むようにする方向で、単一の税制モデルを模索する。
  • 公務員の給与は民間企業の給与に一致したものとする。
  • 給与と生産性を関連付ける(給与は成果とダイレクトに繋がり、能力などは関係ない)
  • フレキシブルな安定性(一時的な雇用を増やし、解雇を容易にする)

6月23、24日と欧州議会で議論される予定になっているユーロ協定を拒絶することを、私たちの欧州議会議員に要求することが必要なのだ。

未来に向けての提案

こうしたユーロ協定の措置に対する拒否に加えて、国民主権に利しない他の権力の意見に従うという誘惑に、今後のいかなる政府も陥いらないようにし、私たちを悩ます問題点の抜本的な修正をすみやかに行うために、DRYは私たちの権利に関して、以下のような根本的な変更を加えることを視野に入れている。

  1. 選挙法の改正ーより良い形の代表制でさらなる政治参加が可能になるように選挙法を改正し、ILP(市民発案立法)による市民投票の呼びかけ、市民審査による廃止のような市民コントロールを可能にする仕組みを設立する。
  2. 権力の分離ー今日の国家は行政、立法、司法といった権力を同じ人々の手に集中させている。これが、CGPJ(司法権審議会)や憲法裁判所のメンバーや、国税局が政治の道具と化すという最近のケースにおいて早急に解決しなければならない問題となっている。 
  3. 政治家の特権の廃止ー社会に奉仕するという職務から考えて、合理的でなく、正当化できない政治家の特権を廃止する。
  4. 政党と政治資金の透明化と行政のさらなる透明化を進める。

Versión resumida del documento: “EL PACTO DEL EURO: POR QUÉ LO RECHAZAMOS Y PROPUESTAS ALTERNATIVAS”) 

『ユーロ協定ー私たちが拒絶する理由と代替案』要約版より)

19-J toma la calle contra el pacto del euro

ユーロ協定に反対し6月19日通りを占拠しろ

デモの開始地点カタルーニャ広場から終着点のシウタデリャ公園までのデモのルートを追いかけたビデオです。人波がまったく途切れることなく続いていることから、デモの規模が桁外れだったことがわかりますね。スペイン全土で200万人、バルセロナにおいては10万人がデモに参加したと報道されています。

ビデオの途中で一瞬聞こえてくるのはルイス・ヤックの『L’Estanca(杭)』

L’avi Siset em parlava シゼ爺さんが僕に言った

de bon matí al portal 早朝の城門のところで

mentre el sol esperàvem 太陽を待ちながら

i els carros vèiem passar 荷車が通るのを眺めながら

Siset, que no veus l’estaca シゼが言う お前にはあの杭が見えないのか

on estem tots lligats? 私たちがみな繋がれている

Si no podem desfer-nos-en あれから自由になることができなければ

mai no podrem caminar! 私たちは決して前に進めないだろう!

Si estirem tots, ella caurà みんなで引っ張れば 杭は倒れるだろう

i molt de temps no pot durar, そう長くは持つはずもない

segur que tomba, tomba, tomba きっと倒れる 倒れる 倒れる

ben corcada deu ser ja. すでに腐りきっているはずだから

Si jo l’estiro fort per aquí 僕がここで力一杯引っ張り

i tu l’estires fort per allà, 君があっちで力一杯引っ張れば

segur que tomba, tomba, tomba, きっと倒れる 倒れる 倒れる

i ens podrem alliberar. そして僕たちは自由になることができるだろう

フランコ時代の民主化運動を象徴する歌なのですが、カタルーニャにおける15-Mのテーマになりつつあります。

そして、デモコースの途中にひっそりと置かれていたのが…

『ここには革命が植えられている…。みんなで水をやり続けよう!』

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