15-Jの顛末についてはこちらを参照いただくとして、プッチと怒れる人々の闘いはさらに拡大していきました。

6月15日当日プッチは会見で「怒れる人々の『凶暴さ』とやり方を甘くみていた。熾烈な闘いであったが、議会を正常に進行させるという目的は達成した」と発言し、怒れる人々の暴力性をアピール。翌16日には州警察が6人の逮捕者を公的秩序を乱し、当局に対して反抗したかどで、6人の逮捕者の刑事告発を検討していると報道されます。スペインの刑法は、議員を襲撃や威嚇した場合には最長で4年の禁固刑を下されることを定めているのです。

一方、『平和と正義』の代表Arcadi Oliveresアルカディ・オリベレスはラジオのインタビューにおいて、「暴力行為が身分を隠した警察官が暴力行為を始めたというのは十二分にあり得る。以前にも同じようなことが行われていたからだ」と発言して、公然と怒れる人々側の主張を擁護しました。

(写真はLa Vanguardiaより)

プッチがこれを見過ごすわけもなく、州警察を誹謗中傷したとしてオリベレスに対して法的措置を取ることも検討していると報道されます。ところが、オリベレスの方は「私は全く平気だよ。その告発には法的根拠がないからね」と落ち着いたもの。

そして、翌17日にかけて数多くの人々がオリベレスを擁護し、怒れる人々を犯罪者化する行為に反対するマニフェスト『Contra la persecució i criminalització de la democràcia. En suport a la dignitat de la indignació 』に署名しました。著名人や知識人を含むその数700人あまり。

ちなみに、オリベレスは最初の15MデモでDRYのマニフェストを読んだ人物で、15M以降の動きに深く関わる知識人の一人。カタルーニャ広場のキャンプにも何度か登場しています。

また、AcampadaBCNも17日にシウタデリャ公園前で会見を開き、騒動の顛末に関しての説明を行って、抗議活動を継続する必要性を繰り返し、19日のデモの参加を呼びかけます。そこにはもちろんオリベレスの姿も。

結局、15Jが問題となって怒れる人々の抗議活動が人々の指示を失うことはなく、DRYが19日に招集したユーロ協定に反対する大規模デモが大成功を収めたのは、以前の記事でお伝えした通り。

その後、プッチは6月23日に再び州議会に登場し、15日の議事堂付近での暴力行為に関しては、徹底的に怒れる人々の責任を追及すると語っています。しかし、いくら怒れる人々の暴力性を強調したところで、27Mカタルーニャ広場の一件から人々の目をそらすには至らず、州警察の暴力行為に関して彼の責任を問う声を鎮静化することはできていません。その一つがDENÚNCIA COLLECTIVAというサイト。

サイトにあるカタルーニャ広場周辺の写真上をクリックすると当日の映像が見られるようになっています。その中に自分の姿を特定できた被害者や目撃者は、フォームに記載して指定のアドレスにメールで報告するシステムになっています。そして、ついにアムネスティ・インターナショナルが動き始めました!


España: El uso excesivo de la fuerza contra manifestantes no debe quedar impune(スペイン:デモ参加者に対する行過ぎた武力の使用を見逃すべきではない)」として、スペイン中央政府とカタルーニャ州政府に対して、デモ参加者に対する警察の行過ぎた武力の使用に関して、速やかに調査を行うこと求める署名を集めています。7月19日現在で約3万5000もの署名が集まっています。

また、プッチの辞任を求める署名ももう少しで8万に届く勢い。プッチの形勢不利は変わっていないようです。

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