北部の炭鉱夫に続いて、南部アンダルシアの農民たちが抗議活動を活発化させています。その中心にいるのがJolnareroホルナレロ、いわゆる農業関連の日雇い労働者の組合SATアンダルシア労働組合)。左派でアンダルシア主義の彼らの抗議の手法は、スペインの労働運動の伝統でもあるAcción Directa直接行動です。

7月24日SATの呼びかけに応えて数百人の日雇い労働者が、セビリア県オスナにあるLas Truquillasラス・トルキーリャスに向かいました。この1200ヘクタールにも及ぶ広大な土地は防衛省の所有下にああって、兵士と役人のグループが雌馬の世話しながら駐屯するエシハ軍宿営地として利用されています。一般人は立ち入り禁止になっているこの土地に、農民たち入り込み占拠を開始。市民警察が現場にいたものの、衝突もなく占拠は平和的に行われたとのことです。

SAT総書記Diego Cañameroディエゴ・カニャメロは「馬の世話をするだけなら20ヘクタールもあれば十分なのに、1200ヘクタールもが軍の所有下にある。その保有の目的は主にEUからの補助金を受けるためだ。40パーセントもの失業率のアンダルシアにおいて、そんな風に土地を用いることは人々に対する侮辱でしかない。…組合の目的は働くための土地、公の土地、投機家のためはなくて民衆のための土地だ」と語りました。

それからちょうど2週間後の8月7日に、再びSATは直接行動を起こしました。今回の使命は、巨大チェーンのスーパーマーケットから、誰もが無料で食事できるコメドール・ソシアル社会食堂で使う食料品を調達すること。

Publico紙より)

お昼前に30人ほどの組合員がスペイン系スーパー、メルカドナの店舗からオリーブオイル、砂糖、米、パスタ、ビスケット、豆といった必需品の食品をカートにつめて持ち出したのです。会計をせずに店を出ようとしたときに、警備員、そして駆けつけた警察と小競り合いになったものの、10個のカートのうち9個を持ち出すことに成功しました。

その少し前の11時過ぎ、フランス系スーパーのカルフールに農業分野の失業者とSATの代表など約200人が向かい、20個以上のカートに食品を詰め込みます。こちらにも市民警察がかけつけますが、4時間に及ぶ交渉の末、スーパー側がカート12個分の食料品を提供することで話がまとまりました。

一夜明けた今日になって、内務大臣フェルナンデス・ディアスはメルカドナの告発を受けて、この『食料収用』の実行者たちを逮捕するとを発表しました。それに対して、実行者の一人Juan Manuel Sánchez Gordilloフアン・マヌエル・サンチェス・ゴルディリョは「これは必要な行動であり、また繰り返すつもりだ。なぜなら家族が毎日食事ができるように誰かが行動しなければならないのだから」と語り、「これが原因で刑務所に入るのなら誇りに思う。こんなことで私を止めることはできない。これで刑務所に行くのなら誇りに思う。必要とあれば何度でも。逮捕されればされるほど、私はさらに反抗的になり、私の怒りはさらに大きくなる」と全面対決の構え。また、州議員を務める彼が所属するIU統一左派も、彼らの行動を支援することを表明しています。

※この一件の背景についてはこちらの記事を参照ください。

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