私がスペインに移住してきたのは、リーマンショックに先立つ2008年5月。あれから4年以上が経過して、私の目に映るスペイン社会の姿は日に日に変化しています。「一体スペインで何が起こっているのか? スペインを苦しめている経済危機とは何なのか?」それが知りたくて、個人的な共感から15-M運動を支持する人々の記事を読んだり、講演会に足を運んだりして、その一部はこのブログでも紹介してきました。

そのうちにわかってきたのが、経済学者も怒っているということでした。彼らは、経済がただお金を増やすための道具に成り下がってしまった現状を、腸が煮えくり返る思いで見ているのです。なぜなら、彼らは経済が人間を幸せにすることを信じて、学問に身を捧げてきたのですから。そんな経済学者の一人でセビリア大学の経済学部教授Juan Torresフアン・トーレス氏が来週日本を訪問します。

彼は昨年秋にVicenç Navarroビセンス・ナバロAlberto Garzónアルベルト・ガルソンとともに、スペインの経済危機を分析して問題の解決法を示した『Hay Alternativas(もう一つの道はある)』を発表しました。ATTAC ESPAÑAがマドリードの出版社Seuiturと共に出版したこの著作は、一般にはなかなか語られることのない経済危機の背景をわかりやすく解説した本で、PDF版が無料ダウンロードできるにもかかわらず、第9版まで出るほどのベストセラーに。さらに、今年の6月には続編とも言える『Lo que España necesita(スペインに必要なこと)』が出版になり。こちらも話題になっています。

現在ATTAC JAPANとともに邦訳を準備しているところなのですが、翻訳の許可を取ろうと3人の著者に連絡を取ると、すぐさまトーレス氏から3人を代表して快諾するというの知らせが。そこからやり取りが始まり、ちょうど一週間後の8月26日日曜日に開催されるATTAC JAPANの勉強会に、トーレス氏の参加が決まったと言う次第です。

日本のマスメディアがほとんど語ることのないもの『もう一つの視点からの欧州経済危機』に興味のある方は、是非とも足を運んでみてください。詳細は以下の通りです。

【8・26】もう一つの道はある~経済危機とオルタナティブ~attacスペインのトーレスさんと語ろう

attacスペイン科学評議会のメンバーら3人による著書『もう一つの道はある~スペインにおいて雇用と社会福祉を創設するための提案』の翻訳が進んでいますが、著者の一人であるフアン・トーレス・ロペスさんと交流の機会を持ちます。

日時 8月26日(日)14:00~16:30
場所 文京区民センター3階D(定員36)
交通 地下鉄「春日」「後楽園」など
会費 500円
主催 ATTAC Japan(首都圏)

また、トーレスさんと共に、おつれあいのリナ・ガルベスさんもご一緒されます。リナガルベスさんは、スペインや欧州でも活躍されている経済学者で、ちらっとウェブサイトをみたところ、ジェンダーと経済に関する著者多数、という感じの方のようです。

トーレスさんのウェブサイト
http://juantorreslopez.com/

リナ・ガルベスさんのウェブサイト
http://www.linagalvez.com/

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