(©Juan Luis Sanchez)

現在21時半を回ったところですが、マドリッド国会前での抗議活動は継続中。警察との衝突もあり、負傷者や逮捕者も出ているようです。残念ながらマスメディアの報道は、またショッキングな映像が中心になりそうなので、この抗議活動の出発点についてまとめておきます。

1. 25-S の始まりは?

抗議活動の呼びかけ団体Plataforma En Pieは、 Democracia Real Yaのメンバーを中心にして今年の春に発足。 彼らはもっと強力な抗議活動を行う必要性を感じ、8月5日にマドリッドで開催された総会において、15M運動から生まれた様々なグループに支援を求めた。その最終目的は「国会と政府の解散」。当初の活動の名称が「Rodea y toma el Congreso 国会を包囲し占拠せよ」というものだったため、クーデターを連想させるなど反対意見も多かったが、行動内容を見直し穏健なものに変えたことで、より多くの人々の賛同を得た。

2. 今までの抗議活動と違う点は?

参加者は通りに出るだけにとどまらない。抗議活動の焦点が変わり、直接国会と議員に向けられている。その理由は、この一年半にスペインでは何度もデモが行われたにもかかわらず、政府がそれを無視していること。そこから、削減政策に対する抗議を一歩進め、市場が命じる法律を承認する国会がターゲットに選ばれた。また、選挙公約を反故にすることで有権者を裏切った政党に対する抗議でもある。

3.どうして抗議するのか?

  • 多くの政党の同意と協力のもとで、トロイカと金融市場に乗っ取られた国民の主権を救出すること。
  • 社会的平等と社会的正義という正しく具体的な要求に対して、目も耳も口も塞いでいる権力にNOを突きつける。
  • 債務の支払いという不公正な目的のための課税と削減に反対し、住宅、教育、医療、雇用、民主主義への参加、年金といった集団的権利を護る。

4. 何を要求しているのか?

  • 政府の総辞職と新憲法制定手続き。現政府の総辞職を通じて、集団的な決定が完全に有効となるような開かれた直接参加のシステムを保障する新たな憲法の制定手続きを開始する。
  • 危機の責任者の処罰。この危機を誘発した人々が無処罰で、報酬を手にするようなことがないように、彼らの責任者を追求する訴訟手続きを開始する。
  • 集団での危機からの脱出。マドリッド政府代表クリスティーナ・シフエンテなど抗議の呼びかけを極右グループと結びつける人々も多いが、彼らのマニフェストの中では明確にファシズムの拒絶が謳われている。

5. 「国会の包囲」は合法か?

刑法494条に国会召集中のデモの処罰が規定されているが、表現の自由が優先されるため、マドリッドの政府窓口はデモを許可した。

 (El huffington post紙『25-S rodea el Congreso: Siete claves de la marcha』とMas Publico紙『Ocho claves sobre ‘Rodea el Congreso’ 』を参照)

ちなみに、今回の抗議活動名ですが、主催団体はのロゴは「Ocupa el Congreso国会を占拠せよ」なのですが、マスメディアはほとんど「Rodea el Congreso国会を包囲せよ」を使用しているようですね。

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