先週末の10月27日土曜日、年金生活者のグループが州大統領マスとの面会を求めて、州庁舎の前で警備を行う州警察と小競り合いになりました。彼らはIaioflautaイヤヨフラウタ。15M運動から派生したグループの一つです。

この日は結成一周年記念を祝うデモを行った後で、市庁舎に向かい『99%のためのカタルーニャ共和国』を要求して、『市庁舎占拠を試みる』という抗議活動を行ったのです。これは、カタルーニャの人々の独立への思いを利用して権力維持を画策し、さらなる緊縮政策を進めようとしている政権政党CiUへの抗議でした。

El Diarioより)

日本語にすると「笛吹きじいさん」となる、この不思議な名前は「Iaio(おじいさん)」と「Flauta(笛)」からなる造語。その名付け親は、削減政策と民営化からなる新自由主義改革を推進していた元マドリッド州大統領エスペランサ・アギレでした。彼女が15M運動の参加者のことを、侮蔑を込めて「Perroflautaペロフラウタ」と呼んだことに憤慨した人々が、バルセロナで年金生活者からなるグループを結成、自ら『イヤヨフラウタ』を名乗って削減に対する抗議活動を開始したというのが、結成までのいきさつです。

この名前のもととなった「ペロフラウタ」とは、OKUPAオクパ(無断占拠)した空き家で共同生活するような、「反抗的」若者を示す言葉で、彼らが犬Perro(ペロ)を連れ通りで笛Flauta(フラウタ)を吹いて小銭を稼ぐことから、この名がつきました。ファッション的にはパンクス系とヒッピー系があるように思うのですが、だいたいこんな感じでしょうか。

(『君も政治家になろう!』ペロフラウタから政治家になった男の歌で、自分の利益しか考えてないと今の政治家を批判しています)

こうして生まれたイヤヨフラウタのデビューは2011年10月27日「人間のために役立つ経済」を求めて行ったサンタンデール銀行の占拠。この日に読み上げられたマニフェストは、こう始まっています。

私たちは息子や娘のために、より良い暮らしを求めて闘い、それを手に入れた世代だ。現在、私たちの息子たち、そして孫たちの未来が危機に瀕している。その名にふさわしい民主主義と社会正義を要求するため、銀行と共犯者の政治家に対する闘いにおいて、新世代の人々が示している社会の反応や突き上げを私たちは誇りに思っている。私たちは心でも、地域の集会でも、行動でも彼らとともにいる。奴らが彼らを「ペロフロウタ」呼んで、その勇気を傷つけたいなら、私たちのことを「イヤヨフラウタ」と呼べばいい。

それ以来、金融システムに抗議して株式市場を占拠したり、公共料金の値上げに抗議してバスを占拠したりと、今までに21もの抗議活動を行ってきました。この動きはスペイン国内に広がり、マドリッドやバレンシアなど計14のイヤヨフラウタが存在しているとか。デモでも欠かせない存在となり、メディアにも取り上げられています。

「私たちは自分たちを15Mの息子たちだと思っている。15Mはとても重要な意味を持つ自由の爆発で、私たちに再び倫理を注入してくれたんだ」と発起人の一人セレスティン。この番組が収録された日は労働法改正に抗議して経営者団体の本部を訪れるところで、参加者の一人は「自分たちは大変な思いをして労働者の権利を獲得してきて、現在年金生活ができている。少なくとも自分たちが手にしてきたのと同じ権利を、孫たちに残したい」と語っています。

El Diarioより)

フェイスブックで若いグループと交流し、ツイッターで抗議活動への参加を呼びかける、平均年齢70歳の大きな大きな15Mの子供たち。「99%のための世界」が実現するまで彼らの闘いは続きます! Visca els Iaioflautas!!

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